備後教区 真宗講座(第10回~第12回)
「今日、時代の移り変わりを思いますとき、釈尊のお言葉、宗祖聖人のお言葉が文字通りでは、なかなか伝わりにくくなっています。お聖教に即して学ぶことが根本でありますけれども、同時にそれが現代人に、宗門の内外に広く受け取られるよう、現代人の感覚にいかに対応できるか、皆様の研鑽を深めていただきたいと期待するところでございます。」
平成十八年度、安居開繙式 御門主さまご教示(「講業記」より抜粋)
平成27年度の安居では、「歓喜初後」「法界身義」「三法四法」という三論題を研鑽します。「論題」とは、聞法者として、お聖教に「問題意識を持って」問い聞く大切なテーマであり、安居の期間(二週間)に典儀和上がご指導くださいます。ご門主さまのご教示にあるように、「お聖教に即して学ぶことが根本」であり、そのうえで、現代社会に対応していかなくてはなりません。
「歓喜初後」テーマ〜お念仏の喜びについて〜
「法界身義」テーマ〜仏さまとは何か〜
「三法四法」テーマ〜お念仏の教えの表し方〜
浄土真宗のみ教えは、お念仏一つのお救いであります。このみ教えを法然上人より承った親鸞聖人は『顕浄土真実教行証文類』を著されました。親鸞聖人はお念仏の教えと喜びをどのようにあらわされたのでしょうか。この度もご論題をご縁として、ともにお聖教を開いて、親鸞聖人のお言葉に触れてまいりましょう。